終末のヴィジョン W・B・イェイツとヨーロッパ近代
- 定価
- 4,486円(本体 4,078円)
- 刊行
- 1996/04/01
- ISBN
- 476011257X
- 判型
- ページ数
- 318
- ジャンル
- 哲学・宗教・心理
内容・目次
内容
大江健三郎も絶賛する孤高のアイルランド詩人イェイツが顕現させた予言的終末のヴィジョン。ヨーロッパ近代が生んだひずみを直視することからはじまり,ファシズムとも微妙な交錯を見せながらたどりつく死生観は,21世紀の世界を予兆する。
目次
序章 変容する劇場―イェイツと1890年代1
第1章 神話への意志―イェイツの仮面と悲劇
第2章 死の形式―イェイツと幻術としての詩学
第3章 死者の訪れ―イェイツと記憶の政治学
2
第4章 ヴィーコの相のもとに―ヴァーグナー、ジョイス、イェイツ
第5章 純粋と健全―人種論、優生学、イェイツ
3
第6章 猫と女、月と沈黙―イェイツと再-解釈の詩学
第7章 対立と闘争のドラマ―イェイツと性の政治学
第8章 鳥のような英雄像―イェイツにおける不滅の意味
終章 行為と観照 ―イェイツにおける生と死の意味