柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

アメリカ合衆国 対日政策文書集成 第Ⅵ期 (全9巻) 日米外交防衛問題1955年

定価
242,000円(本体 220,000円)
刊行
1999/04/01
ISBN
4760117415
判型
ページ数
2,940

内容・目次

内容

本シリーズは、日本の中立化への動きも見られた1950年代半ばの鳩山政権の誕生から岸政権下の激動の安保改定を経て、所得倍増計画を打ち出した60年の池田内閣成立にいたる戦後政治の一大転換期となった時期を対象とし、米国国立公文書館に所蔵されている膨大な対日関係文書を編集したものである。日本外交の分水嶺にあたる50年代後半の日米関係の全貌が明らかになり、戦後政治・外交・経済・社会・文化など各分野の日米関係研究者必須の資料集といえよう。適切な解題と文書発行日付、文書番号、文書種類、発信元人名・機関名、発信先人名・機関名、会議参加者、内容を記した総目次のほかに、文書発行日付、文書番号、人名、機関名で検索可能なインデックス、また近年公開されたばかりの資料が一覧できるリストを添付。原文書にあたるよりもはるかに体系的能率的に研究することができる。


54年末に誕生した鳩山政権は対ソ国交回復を打ち出し、米国政府は日本の中立化について懸念を深める。8月に訪米した重光外相は安保改定の希望を述べるが、ダレス国務長官に一・蹴される。しかし、この時をもって安保改定は始まった。ソ連の「平和攻勢」の中で、保守合同、日本のGATT加盟と大きく動く時期の日米関係について、重光訪米全記録を含む近年公開された文書を多数収録。