記憶のかたち コメモレーションの文化史
過去の「記憶化」をめぐる戦略と主体性を問う
- 定価
- 2,530円(本体 2,300円)
- 刊行
- 1999/05/01
- ISBN
- 4760117636
- 判型
- ページ数
- 256
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
視覚化され、「歴史」となった出来事はいかにして人々を統合し、共同体意識の形成に関わったのか。従来の国民国家論では捉え切れない問題に光をあて、過去の「記憶」化をめぐる戦略と主体性を問う共同研究の試み。
目次
序 章 コモレイションの文化史のために……小関 隆Ⅰ
第1章 横浜歴史という履歴の書法―<記念すること>の歴史意識……阿部安成
第2章 銅像の貧因―19-20世紀転換期ロンドンにおける偉人銅像の設立と受容……光永雅明
第3章 火薬陰謀事件を忘れるな!……見市雅俊
Ⅱ
第4章 歴史と記憶の間……梅森直之
第5章 忘却が記憶を成立させる―「かたち」の選択とその多様化をめぐって……井野瀬久美惠
第6章 歴史記述の前提としてのフィクション……富山太佳夫
終 章 「記憶のかたち」が表象するもの……森村敏己
あとがき
「歴史と人間」研究会例会記録