イラストレイテド・ロンドンニュース 〔第8回配本〕 (全2巻4分冊) 1854年1月-12月
クリミア戦争に参戦したイギリス軍の凄惨な戦いを刻々報道
- 定価
- 198,000円(本体 180,000円)
- 刊行
- 2000/01/01
- ISBN
- 4760118551
- 判型
- その他・規格外
- ページ数
- 1,372
- ジャンル
- 資料集・史料集・地図
内容・目次
内容
1842年,H.イングラムにより英国で創刊された絵入り週刊新聞の復刻版。国内の政治,社会をはじめ,戦争,英国植民地事情,幕末・明治の日本をふくめた諸外国の政情・風俗レポートまで,正確で美しい木版画を多用して報道。写真登場以前の世界史的事件を図像によって現在に伝える貴重な資料であり、研究課題の宝庫。(松村昌家解説)
クリミア戦争は、民間の記者が戦場に赴き、本国の市民たちに対して戦争報道を行なった最初の組織的試みである。当然、『イラストレイテド・ロンドンニュース』も、長期にわたるセヴァストポリの包囲、テニソンの詩「軽騎兵の突撃」でも有名になったバラクラヴァの激戦の模様を迫真のイラストとともに縦横無尽に描きあらわす。また、従軍看護婦として世界的に有名になったフロレンス・ナイティンゲールの活躍ぶりも、これらの紙面にたどることができる。当時写真家として活躍し始めていたロジャー・フェントン(1819~69)も取材に参加していたが、そのうちいくつかが版画となって紙上に掲載された。