生きる力
「突破者」と反骨の作家が語り合うこの時代を生きぬく力とは
- 定価
- 1,760円(本体 1,600円)
- 刊行
- 2000/06/01
- ISBN
- 4760119310
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 256
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
自らの波瀾万丈の半生を記した『突破者』を書いて「死んでやろうと思った」宮崎学と「僕の小説の一番底辺にあるものは生きるということ」と話す梁石日。「書くこと」が生きるうえで必然であった二人にとって、過去を語ることは決して回顧談には終わらない。時代の流れが変わりゆくなかで、二人が今まで生きぬいてきた現実が、書くという行為によって新たな意味を持ち始める。破天荒ともいえる生のありようを振り返り、自らの育った場所、両親、組織、思想、政治、戦い、金、理想、文学を、熱くエネルギッシュに語り合う。混迷する時代に、笑いと希望を取り戻し生きる力を与えるファン必見の対談集。両者の最新の仕事等にも触れる。
▼ 宮崎 学(みやざき・まなぶ)=1945年、京都府生まれ。早稲田大学法学部中退。その後週刊誌記者、家業の解体屋業等を経る。著書は『突破者(上)(下)』、共著に『グリコ・森永事件』など。目下「電脳突破党」総裁として、自ら主催するホームページ上で幅広い活動を展開中。
▼ 梁 石日(ヤン・ソギル)=1936年大阪市生まれ。作家。著書は映画「月はどっちに出ている」の原作『タクシー狂躁曲』など多数。『夜を賭けて』は直木賞候補に、父をモデルにした『血と骨』で第11回山本周五郎賞受賞。現在『アサヒグラフ』他で連載中。
▼ 上野昂志(うえの・こうし)=1941年東京生まれ。東京都立大学人文科学研究科博士課程修了。漫画誌『ガロ』でのコラム連載を機に文筆業へ。以後、広範な批評活動を展開。著書は『鈴木清順全映画』『写真家 東松照明』など。宮崎学氏とは『週刊現代』の取材記者として一緒に働いた。
目次
1 今なお戦い続ける理由…宮崎学2 かつて確かにあった居場所…宮崎×梁
3 あのとき、なぜ戦ったのか…宮崎×梁
4 時代を追い越して金に踊る…宮崎×梁
5 再生への道…宮崎×梁
6 書いて、書いて、書きまくる…梁石日