戦間期日本の社会研究センター 大原社研と協調会
大原社研と協調会の営みに共通する地下水脈を見出した刺激的な論考
- 定価
- 6,380円(本体 5,800円)
- 刊行
- 2001/02/01
- ISBN
- 4760120432
- 判型
- A5
- ページ数
- 368
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
批判科学のセンターとして「社会研究」に取り組んだ《大原社研》と、政策科学のセンターとして「社会改革」に取り組んだ《協調会》―。これまで、戦前の日本社会において相反する役割を担ったとされる両機関の営みに共通する地下水脈を探索し、戦間期日本の「社会化」の進行過程を解明する
目次
第一部 批判科学センターとしての大原社研分析① 大原社会問題研究所設立の前史
一 大原社研の起点=石井記念愛染園
ニ セッツルメントとしての愛染園
三 大原社研の原点=岡山孤児院
四 大原孫三郎の社会派マインド
五 内務省の大原社研設立認可
六 さらなる検討課題
分析② 大原社研の発足と「同人会」の結集―「森戸事件」前後―
一 不定形組織としての「同人会」
ニ 「守旧の学府」における改革試行
三 「森戸事件」の核心
四 「主義者」と「反動勢力」
五 「合理的ナル社会ノ構成」志向