横溝正史少年小説コレクション7 南海囚人塔
幻の作品として刊行が切望されていた『南海囚人塔』、90年の時を経て初単行本化!ノンシリーズ作品を一挙収録、コレクション最終巻
- 定価
- 3,080円(本体 2,800円)
- 刊行
- 2021/12/23
- ISBN
- 9784760153909
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 508
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
- シリーズ
- 横溝正史少年小説コレクション(全7巻)
内容・目次
内容
横溝正史の少年少女向けミステリをオリジナルのテキストで集大成した「横溝正史少年小説コレクション 全7巻」、最終巻の本書は、戦前から戦後にかけてのノンシリーズ作品を収録。
絶海の孤島を舞台に繰り広げられる謎と怪奇に満ちた冒険譚『南海囚人塔』は、1931年(昭和6)に発表されたものの掲載誌の散逸でこれまで一度も刊行されることなく幻の存在とされてきた作品で、実に90年の時を経ての初書籍化となる。
他に、太平洋戦争前夜の緊迫した国際情勢を色濃く反映した伝奇海洋冒険譚として異彩を放つ『南海の太陽児』、海野十三急逝を受けて書き継ぎ完成させた『少年探偵長』の2長篇に、「黒薔薇荘の秘密」「謎の五十銭銀貨」「悪魔の画像」「あかずの間」の4短篇、といずれもストーリーテラーとしての面目躍如たる傑作群。
巻末には横溝正史夫人・孝子氏と長男・亮一氏、ミステリ作家・山村正夫氏による貴重な座談「横溝正史の思い出を語る」、本選集編者・日下三蔵氏による「横溝問答」を収載、付録も充実のシリーズ最終巻!
【目次】
南海の太陽児
南海囚人塔
黒薔薇荘の秘密
謎の五十銭銀貨
悪魔の画像
開かずの間
特別収録作品
少年探偵長 海野十三
巻末資料
横溝正史の思い出を語る 横溝孝子・横溝亮一・山村正夫
横溝問答 日下三蔵
【著者紹介】
横溝正史(よこみぞ・せいし)
1902年生まれ、81年没。大正期より執筆活動を始め、雑誌「新青年」編集長として江戸川乱歩に名作『陰獣』を発表させるなど編集者としても活躍。戦後『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』を発表、前者で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞、以後『八つ墓村』『犬神家の一族』など、金田一耕助を主人公とする傑作群で探偵小説界の第一人者としての地位を不動のものに。70年代の角川文庫によるリバイバルと金田一シリーズの映画化によって大ブームとなり、最晩年には傑作『悪霊島』を発表、生涯現役を貫いた。作品は以後も読み継がれ、新たな映像作品化も数多い。
【編者紹介】
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』『皆川博子長篇推理コレクション』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。
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目次
南海の太陽児南海囚人塔
黒薔薇荘の秘密
謎の五十銭銀貨
悪魔の画像
開かずの間
特別収録作品
少年探偵長 海野十三
巻末資料
横溝正史の思い出を語る 横溝孝子・横溝亮一・山村正夫
横溝問答 日下三蔵