段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル
世界の街角で捨てられた段ボールが、かわいくてかっこいい財布に…世界を巡る段ボール探しの冒険。
- 定価
- 1,540円(本体 1,400円)
- 刊行
- 2018/12/07
- ISBN
- 9784760150731
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 208
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
不要なものから大切なものへ。世界の街角で捨てられた段ボールを拾い集め、かわいくてかっこいい財布をつくる。地球が悲鳴を上げている今、わたしにもできるアップサイクルのヒントがここに。
段ボールは世界を見、空気を吸い、わたしたちの元へやってくる。よく観察すると、その“あしあと”から国特有の経済、文化、人が見えてくる。スラスラ読める。だけど深くて、面白い。9年間の世界を巡る段ボール探しの冒険。
★著者・島津冬樹を追ったドキュメンタリー映画『旅するダンボール』が
2018年12月7日より、YEBISU GARDEN CINEMA/新宿ピカデリーほか全国劇場公開!
『旅するダンボール』(映画情報はこちら)
http://carton-movie.com/
テレビ、ラジオ、雑誌などで話題!
【著者紹介】
島津冬樹(しまづ・ふゆき)
1987年、神奈川県生まれ。2012年多摩美術大学情報デザイン学科卒業。2015年、広告代理店を経てアーティストヘ。「不要なものから大切なものへ」をコンセプトに、2009年より路上や店先で放置されている段ボールから、財布を作るプロジェクトCartonをスタート。日本のみならず、世界30ヵ国を周り、段ボールを集めては財布を作ったり、コレクションしている。国内外での展示やワークショップも多数開催している。
目次
はじめに
アップサイクルって何でしょう?
段ボール財布の作り方
旅の準備(旅のルール/段ボールの魅力)
夢中の大学生活 2010-2012
・段ボール発祥の国でたからものの発見[アメリカ合衆国]
・段ボールにお金が必要だったとは[台湾]
・段ボールカメラテロリスト濡れ衣事件[フランス]
・世界一段ボールが流れる大きな河のような国[中国・香港]
・段ボール拾いの朝は早い[ベトナム]
・拾う神と拾う紙[カンボジア]
・幸福は選ばなくてはいけない[タイ]
ちょっと寄り道? おぼえておきたい段ボールの歴史
葛藤の社会人時代 2013-2016
・大人の財布で、飛んで段ボール[トルコ]
・遺跡の近くで段ボール[スペイン、イタリア、ギリシャ]
・弱い段ボールとたくましい人々の国[インド]
・閉じ込められた段ボールの受難[イスラエル]
・遠くで小さく暮らす旅[チェコ]
・砂に埋もれた段ボール[アラブ首長国連邦]
・キリル文字の段ボール[ロシア]
ちょっと寄り道? アップサイクルを学ぶ
決意のフリーランス 2016-
・フィリピンにバナナの段ボールはない[フィリピン]
・段ボール人生に乾杯![モロッコ]
・グッドデザインは環境に配慮する[ドイツ]
・奇跡の段ボール・オブ・ザ・イヤー[ブルガリア]
ちょっと寄り道? ご当地段ボール
・農業大国の段ボールはカラフル[オーストラリア]
・今あるものを使い尽くす精神[ミャンマー]
・路上に段ボールがない二つの理由[南アフリカ]
・紙の起源パピルスと段ボール[エジプト]
・最貧国の段ボールは贅沢品[エチオピア]
長い旅のおわりに