「日本の伝統」の正体
「伝統」を疑え! 行事、風習、食生活…「和の心」を謳うものには、怪しい根拠が一杯。フェイクを見分ける伝統リテラシーを磨こう。
- 定価
- 1,650円(本体 1,500円)
- 刊行
- 2017/11/22
- ISBN
- 9784760149339
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 240
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
★「初詣」は江戸時代になかった?
★「江戸しぐさ」のいかがわしさ
★神前結婚式は古式ゆかしくない
★「古典落語」は新しい?
★恵方巻は、本当はいつからあったのか?
★アレもコレも「京都マジック」!
★初めて「卵かけご飯」を食べた男とは?
★サザエさんファミリーは日本の伝統か?
……一見、古来から「連綿と続く伝統」のように見えるしきたりや風習・文化。しかし中には、意外に新しい時代に「発明された伝統」もある。もっともらしい「和の衣裳」を身にまとった「あやしい伝統」と、「ほんとうの伝統」とを対比・検証することで、本当の「ものの見方」が身につく一冊。
フェイクな「和の心」に踊らされないための、伝統リテラシーが磨かれる!
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《「伝統のモヤモヤが晴れる!と」読者からの声多数、各紙誌・メディアでも評判の『「日本の伝統」の正体』のあとがきを公開いたします!》
『「日本の伝統」の正体』は発売以来、多くの方に興味を持っていただき、著者としては嬉しい限りです。読者の感想や、いくつもの取材を受けて見えてきたのは、とくに女性や若い世代からの共感でした。そこで、SNSにこんな趣旨の書き込みをしました。
〈『「日本の伝統」の正体』という本は、二つの女性誌に取材された。「なぜ女性誌ばかり?」と思ったが、「女性は『伝統マウンティング』のより強い被害者だからだ」とわかった〉
とても多くの反応がありました(4/23時点で約13万)。みんな、都合よく使われる「伝統」なるものにモヤモヤした気分を感じ、息苦しく思っていたんだなあ……と、私は女性ではなく若くもないのですが、深く納得。そこで、以下のように続けました。
〈この本にある「相撲は国技」「万願寺とうがらし」「サザエさんファミリー」「恵方巻」……など個々の項目に興味はあったりなかったりでしょうけど、ぜひ「あとがき」だけでも読んでいただきたいです〉
〈著者がこんなこと言ってはいけないのでしょうが、「あとがき」はたった3ページです。立ち読みだってできます〉
これまた多くの共感を得ました。すると出版元の柏書房が、「ならば、みなさんに読んでもらえば?」と言ってくれたので、ここに全文公開します。全文といっても、わずか3ページなのですぐに読めますよ。これを読んで、本全体に興味を持っていただければ、とても嬉しいです。
藤井青銅
→あとがきの全文はコチラ
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目次
第1章 季節にすり寄る「伝統」第2章 家庭の中の「伝統」
第3章 「江戸っぽい」と「京都マジック」
第4章 「国」が先か、「伝統」が先か?
第5章 「神社仏閣」と「祭り」と「郷土芸能」
第6章 「外国」が「伝統」を作る
一目でわかる「伝統の長さ」棒グラフ
年表「日本の伝統」